除夜の鐘に獅子が来て
鏡餅の上に鎮座ましました
11日目の朝に
「鏡開きをしたいのでどいてはいただけませんか」
と声をかけてみると
獅子はゆらりと立ち上がりひとつ大きな伸びをして
はらり餅から降りたのだった
そろそろ出て行ってくれないだろうか
そんな気持ちで獅子に視線を向けてみるが
ニコリともしないので何も言わずにおいた
鏡餅がなくなってからというもの
獅子は落ち着ける定位置がみつからないようで
時には私の枕の上 時にはパソコンのキーボードの上
何かを使おうと思うとそこに座っているので困ってしまう
冷蔵庫に残っていた四角い餅を試しに置いてみたけれど
それにはまるで興味が無いようだった
獅子・・・早く出て行っておくれ
お前のいる生活に慣れてしまう前に
こんな不都合を受け入れてしまう前に
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